HOW TO CHOOSE INVESTMENT FUNDS
投資信託の選び方3つのポイント
手数料3%を売っていた元銀行員が教える
「見るべき数字」
日本には約6,000本の投資信託がある。
でも見るべき数字はたった3つ。それ以外は無視してOK。
「投資信託を始めたいけど、種類が多すぎて選べない」「信託報酬って何? 何%なら安いの?」「ネットで調べたら人によって言うことが違う」日本で販売されている投資信託は約6,000本。この中から1本を選ぶのは、初心者にとって絶望的に見えるでしょう。しかし安心してください。見るべき数字はたった3つ。この3つさえ押さえれば、6,000本の中から「買うべきファンド」を5分で絞り込めます。メガバンクで8年間、手数料3.3%の投資信託をお客さんに売っていた僕が、「あの時知ってほしかった選び方」を全部書きます。
この記事でわかること
- 投資信託の選び方で「見るべき3つの数字」と具体的な判断基準
- 「見なくていい5つの数字」初心者を混乱させるだけのデータ
- 手数料(信託報酬)の違いが30年で数百万円の差になるシミュレーション
- 銀行員が「お客さんに教えたくなかった」投資信託選びの裏技
- 6,000本から「買うべき1本」に絞り込む5ステップ
- 目的別おすすめ投資信託の選び方マトリックス
藤井拓也より(元メガバンク行員・2級FP技能士)
入行1年目、初めてお客さんに投資信託を販売した日のことを覚えています。70代の女性。夫を亡くして保険金が入ったばかりで、800万円の資金をお持ちでした。僕は支店長に指示された通り、購入時手数料3.3%のアクティブファンドを提案しました。手数料だけで26万4千円。
お客さんは「銀行さんが言うなら安心ね」と笑って判を押しました。帰り道、電卓を叩いた。800万円のうち26万4千円が、投資する前に消えた。ネット証券のインデックスファンドなら手数料0円で同じ市場に投資できたのに。
あの時の僕に言いたい。「手数料を見ろ。それだけで投資信託の良し悪しの80%がわかる」と。この記事では、銀行員時代に僕が教えたくなかった「本当の選び方」を全部書きます。
投資信託の選び方「見るべき3つの数字」
投資信託の商品ページには大量の数字が並んでいます。基準価額、トータルリターン、シャープレシオ、標準偏差……。初心者がこれら全てを理解する必要はありません。見るべき数字はたった3つ。この3つで、買うべきファンドと買ってはいけないファンドを即座に判別できます。
信託報酬(しんたくほうしゅう)
= ファンドの「年間維持費」。保有している間ずっとかかり続けるコスト
信託報酬とは?
投資信託を運用してくれるファンドマネージャーの報酬、販売会社(証券会社・銀行)への手数料、信託銀行(資産を管理する銀行)への手数料をまとめたもの。保有しているだけで毎日自動的に引かれるため、投資家が直接「払った」と感じることはない。しかし確実にリターンを削っている。
判断基準は?
| 信託報酬の水準 | 判定 | 該当するファンドの例 | 1,000万円保有時の年間コスト |
|---|---|---|---|
| 0.1%以下 | ◎ 最安水準理想的 | eMAXIS Slimシリーズ、SBI・Vシリーズ | 年1万円以下 |
| 0.1〜0.5% | ○ 許容範囲 | バランスファンド、一部のアクティブファンド | 年1〜5万円 |
| 0.5〜1.0% | △ 高い要検討 | 多くのアクティブファンド | 年5〜10万円 |
| 1.0%以上 | × 高すぎ避けるべき | 銀行窓口で勧められるアクティブファンド、ファンドラップ | 年10万円以上 |
具体的な数字で比較
信託報酬の差が30年でどれだけの金額差になるか。月3万円を年利5%で積み立てた場合。
| 信託報酬 | 実質年利 | 30年後の資産額 | 0.05%との差額 |
|---|---|---|---|
| 0.05%(eMAXIS Slim オルカン) | 4.95% | 約2,483万円 | |
| 0.5%(一般的なバランスファンド) | 4.5% | 約2,276万円 | -207万円 |
| 1.0%(銀行で勧められるアクティブ) | 4.0% | 約2,083万円 | -400万円 |
| 1.5%(ファンドラップ) | 3.5% | 約1,903万円 | -580万円 |
信託報酬0.05%と1.5%の差は、30年で約580万円。同じ市場に投資し、同じリターンなのに、「維持費」の差だけでこれだけ変わる。信託報酬は投資信託を選ぶ上で最も重要な数字。これだけ覚えて帰ってもらっても、この記事を読んだ価値があります。
純資産総額(じゅんしさんそうがく)
= ファンドに集まっているお金の総額。ファンドの「人気」と「安定性」を示す
純資産総額とは?
そのファンドに投資家全員が預けているお金の合計額。多いほど「多くの人に選ばれている」ことを意味し、運用の安定性も高い。逆に少なすぎると「繰上償還」(ファンドの強制終了)のリスクがある。繰上償還されると、そのタイミングで自動的に売却され、含み損があっても損失が確定してしまう。
判断基準は?
| 純資産総額 | 判定 | 具体例 |
|---|---|---|
| 1,000億円以上 | ◎ 非常に安定。繰上償還リスクほぼゼロ | eMAXIS Slim オルカン(約5兆円)、eMAXIS Slim S&P500(約6兆円) |
| 100億〜1,000億円 | ○ 安定。問題なし | eMAXIS Slim 先進国株式(約8,000億円) |
| 30〜100億円 | △ やや小さい。成長トレンドなら可 | 一部のテーマ型ファンド |
| 30億円未満 | × 繰上償還リスクあり。避けるべき | マイナーなテーマ型・地域限定ファンド |
迷ったら「100億円以上」を目安に。eMAXIS Slim全世界株式は約5兆円で国内最大級。繰上償還の心配は1ミリもない。新NISAのつみたて投資枠で最も人気のあるファンドなので、今後も純資産は増え続ける見込みです。
ベンチマーク(連動する指数)
= このファンドが「どの市場に投資するか」を決定する最も重要な要素
ベンチマークとは?
インデックスファンドが連動を目指す「指数」のこと。全世界株式に投資するか、米国だけに投資するか、先進国に投資するかベンチマークを選ぶことが「どの市場に投資するか」を選ぶことと同義。
主要なベンチマークの比較
| ベンチマーク | 投資先 | 銘柄数 | 米国比率 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| MSCI ACWI(全世界株式) | 世界約50カ国 | 約3,000 | 約60% | ◎ 迷ったらこれ |
| S&P500(米国株式) | 米国のみ | 500 | 100% | ◎ 米国信者向け |
| MSCIコクサイ(先進国株式) | 日本除く先進国 | 約1,300 | 約70% | ○ 新興国リスクを避けたい人 |
| TOPIX(日本株式) | 日本のみ | 約2,100 | 0% | △ 日本に集中するリスク |
| FTSE全世界(小型株含む) | 世界約50カ国(小型株含む) | 約9,000 | 約60% | ○ 最も広い分散 |
初心者ならMSCI ACWI(全世界株式)が最適。「どの国が伸びるかわからないから全部買う」は最も合理的な戦略。これに連動するeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)が新NISAの王道です。詳しくはおすすめ銘柄ランキング5選を参考に。

「見なくていい5つの数字」初心者を混乱させるだけ
投資信託の商品ページには大量のデータが並んでいますが、初心者が見るべきでない数字もあります。これらを見て迷うくらいなら、見ないほうがマシです。
| 見なくていい数字 | なぜ見なくていいのか | 銀行員はこう使っていた |
|---|---|---|
| 直近1年のリターン | 過去のリターンは将来を保証しない。「昨年+20%」だったファンドが今年-15%になることは普通。短期の成績は「運」の要素が大きい | 「この1年で20%も増えました!」とセールスに使っていた。過去の好成績で「これからも増える」と錯覚させるテクニック |
| 基準価額の高さ | 基準価額が高い=割高、ではない。10,000円のファンドと20,000円のファンドで「安いほうが得」とはならない。株価とは仕組みが違う | 「今なら基準価額が下がっているのでお買い得ですよ」と言っていたが、意味のないセールストーク |
| 分配金の多さ | 分配金が多い=お得、ではない。分配金は元本から削られるだけ。毎月分配型は「自分のお金が戻ってきているだけ」のケースも。新NISAのつみたて投資枠では再投資型が基本 | 「毎月分配金がもらえますよ!」は高齢者に刺さるセールストーク。実態は元本の切り崩し |
| ★の数(レーティング) | モーニングスター等のレーティングは「過去の成績」に基づく評価。過去5年で好成績だったファンドが、次の5年も好成績とは限らない | 「★★★★★の最高評価です!」過去の実績を「将来の保証」のように見せるテクニック |
| 人気ランキング | 証券会社の「人気ランキング」は「たくさん買われているファンド」であり「成績が良いファンド」ではない。手数料の高いファンドが銀行の推奨で上位に来ることもある | 「当行で一番人気の商品です」人気≠良い商品。銀行が推すファンドが人気になるだけ |
銀行員時代の告白
僕は8年間、上の5つの数字を「武器」にしてお客さんに投資信託を売っていました。「直近のリターンが高い」「★5つ」「人気No.1」どれもお客さんの判断を曇らせるための数字。本当に見るべきは「信託報酬」「純資産総額」「ベンチマーク」の3つだけ。この3つは営業トークでは使いにくい(地味すぎて「売れない」から)。だからこそ銀行員が触れない数字こそが、投資家にとって重要な数字なのです。
信託報酬の差が30年でいくらになるか衝撃のシミュレーション
前のセクションで「0.05%と1.5%で580万円の差」を示しましたが、さらに詳しく、金額別のシミュレーションを見てみましょう。
| 月額積立 | 信託報酬0.05% (オルカン) |
信託報酬0.5% (一般的なバランスF) |
信託報酬1.5% (銀行のファンドラップ) |
0.05%と1.5%の差 |
|---|---|---|---|---|
| 月1万円×30年 | 約828万円 | 約759万円 | 約634万円 | 約194万円 |
| 月3万円×30年 | 約2,483万円 | 約2,276万円 | 約1,903万円 | 約580万円 |
| 月5万円×30年 | 約4,139万円 | 約3,793万円 | 約3,171万円 | 約968万円 |
月5万円の積立で信託報酬の差だけで約968万円。新車1台分以上。同じ市場で、同じリターンで、同じ金額を積み立てて、「ファンドの維持費が違う」だけでこれだけ変わる。投資信託を選ぶ時、最初に見るべき数字が「信託報酬」である理由がこのシミュレーションに凝縮されています。
この数字を見せると、銀行窓口では話が変わる
もし銀行窓口で投資信託を勧められたら、こう聞いてください。「この商品の信託報酬は年何%ですか? ネット証券で同じ指数に連動するファンドの信託報酬は0.05%ですが、この商品は何%ですか?」この質問をした瞬間、担当者の表情が変わるはずです。なぜなら、その答えが「1.5%です」だったら、30年で580万円の差が露呈するから。
「購入時手数料」と「信託報酬」の違い2つのコストを理解する
投資信託のコストには大きく2種類あります。初心者は混同しがちですが、長期投資では「信託報酬」のほうが圧倒的に重要です。
| コスト種類 | いつかかる? | どのくらい? | ネット証券の場合 | 銀行窓口の場合 |
|---|---|---|---|---|
| 購入時手数料 | 買う時に1回だけ | 0〜3.3% | 0円(全てのファンドが無料) | 0〜3.3%(銀行が勧めるファンドは有料が多い) |
| 信託報酬(最重要) | 保有中ずっと毎日 | 年0.05〜2% | 自分で低コストファンドを選べる | 高コストファンドを勧められやすい |
購入時手数料は「1回きり」なので影響は限定的。一方、信託報酬は「毎日」「30年間」かかり続ける。1,000万円を30年保有した場合、信託報酬0.05%なら累計約1.5万円。1.5%なら累計約450万円。この差を理解すれば、「購入手数料0円だから安い」という銀行のトークに騙されなくなります。購入手数料が0円でも、信託報酬が1.5%なら30年で450万円取られるのですから。
6,000本から「買うべき1本」に絞り込む5ステップ
「3つの数字はわかった。で、具体的にどう選べばいい?」6,000本から1本に絞り込む手順を5ステップで示します。
「つみたてNISA対象」のファンドに限定する → 約6,000本→約280本
新NISAのつみたて投資枠の対象商品は、金融庁が「長期の積立投資に適している」と認定した約280本のみ。手数料が高すぎるファンド、リスクが高すぎるファンドは最初から除外されている。「金融庁のフィルター」を通過した商品だけが残るので、地雷を踏む心配がほぼない。まずはこの約280本の中から選ぶだけで、6,000本の97%を排除できます。
ベンチマーク(投資先)を決める → 約280本→約30本
「全世界株式」「米国株式(S&P500)」「先進国株式」のどれにするか決める。
迷ったら → 全世界株式
「どの国が伸びるかわからないから全部買う」。最も判断が少なく、最も合理的
米国を信じるなら → S&P500
過去30年のリターンは全世界株式を上回る。ただし米国1国に集中するリスクあり
信託報酬が0.1%以下のファンドに絞る → 約30本→約5〜10本
同じベンチマーク(例:全世界株式)に連動するファンドは複数ある。その中から信託報酬が0.1%以下のものだけを選ぶ。この時点で候補は5〜10本に。「信託報酬0.1%以下」は2026年時点では「最安水準」の目安。これ以上のファンドを選ぶ合理的な理由はほぼありません。
純資産総額が100億円以上のファンドに絞る → 約5〜10本→約3〜5本
低コストでも純資産が少ないファンドは繰上償還のリスクがある。純資産100億円以上を条件にすれば、安定したファンドだけが残る。eMAXIS Slimシリーズは全て数千億円〜数兆円規模なので、ここで脱落することはない。
残った候補から「最も信託報酬が安い1本」を選ぶ → 1本に確定
ここまで来れば候補は3〜5本。その中で最も信託報酬が安いファンドを選べば終了。2026年4月時点では:
| 全世界株式で最安 | eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)信託報酬 年0.05775% |
| S&P500で最安 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)信託報酬 年0.08140% |
| 先進国株式で最安 | eMAXIS Slim 先進国株式信託報酬 年0.09889% |
迷ったらオルカン。以上。5ステップで6,000本→1本に絞り込み完了。所要時間5分。この5分の判断が、30年で数百万円のコスト差を決める。
目的別|投資信託の選び方マトリックス
「自分の場合はどれがいい?」を目的別に整理しました。
| あなたの目的 | おすすめの種類 | 具体的な銘柄 | 信託報酬 |
|---|---|---|---|
| 何も考えたくない。とにかくシンプルに | 全世界株式インデックス | eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 0.05775% |
| 米国経済の成長を信じている | 米国株式インデックス | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.08140% |
| 新興国のリスクを避けたい | 先進国株式インデックス | eMAXIS Slim 先進国株式 | 0.09889% |
| 値動きを抑えたい(50代以上・リスク許容度低め) | バランスファンド | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.143% |
| 小型株も含む最大分散 | FTSEベースの全世界株式 | 楽天・全世界株式インデックス(楽天VT) | 0.192% |

銀行員が「お客さんに教えたくなかった」投資信託選びの裏技
最後に、銀行員時代の僕が「これを知られたら商売あがったりだ」と思っていた3つの裏技をお伝えします。
裏技①:「eMAXIS Slim」で検索するだけで最安が見つかる
eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」と宣言しているファンド。他社が値下げすると追随する実績がある。つまり「eMAXIS Slim」を選んでおけば、常に最安水準に近い商品を持てる。銘柄選びに悩む時間がゼロになる。銀行はeMAXIS Slimを積極的に勧めない(手数料が安すぎて銀行が儲からないから)。
裏技②:「購入手数料0円」を条件にすると銀行の商品が消える
ネット証券では全ての投資信託が購入手数料0円(ノーロード)。「購入手数料0円」を条件にすると、銀行窓口で売っている手数料2〜3%のファンドが全て排除される。「ノーロード」を条件にするだけで、コストの高いファンドが自動的に消える。ネット証券を使う最大のメリットの一つ。
裏技③:「同じ指数に連動するファンド」なら中身はほぼ同じ
eMAXIS Slim全世界株式、SBI・V・全世界株式、楽天・全世界株式名前は違うが、連動する指数が同じ(MSCI ACWIやFTSEグローバル)なら、中身はほぼ同じ。同じ指数に連動する以上、リターンの差は信託報酬の差とほぼ一致する。つまり同じ指数なら最もコストが安いファンドを選べばOK。「ファンドの運用スキル」を比較する必要はない。インデックスファンドは「指数に忠実に連動すること」が仕事であり、運用の巧拙で差がつかない仕組みだから。
投資信託を選ぶ時の「よくある間違い」5選
間違い①:直近のリターンが高いファンドを選ぶ
過去1年のリターンが+20%のファンドと+10%のファンド。「+20%のほうが良い」と思いがちだが、過去のリターンは将来を保証しない。直近好調なファンドは「すでに値上がりした状態」で買うことになり、今後は平均回帰する可能性もある。見るべきは過去のリターンではなく「信託報酬」。
間違い②:テーマ型ファンドに飛びつく
「AI関連」「半導体」「脱炭素」「メタバース」テーマ型ファンドは一見魅力的だが、信託報酬が高く(0.5〜1.5%)、テーマの旬が過ぎると成績が低迷しがち。2020年に「リモートワーク関連」が人気だったが、その後は? テーマに賭けるより、全世界に分散するほうが長期的に安全。
間違い③:「分散」のために複数のインデックスファンドを買う
「オルカン+S&P500+先進国株式の3本で分散」これは実質的な分散にならない。3本の中身は大幅に重複しており(米国株が6〜10割)、管理が複雑になるだけ。オルカン1本で世界3,000社に分散できている。それ以上の分散は不要。
間違い④:「銀行のおすすめ」で選ぶ
銀行窓口の記事で詳しく書きましたが、銀行の「おすすめ」は「銀行にとって手数料収入が高い商品」である可能性が高い。ノルマのために手数料の高いファンドを優先的に勧める構造がある。「おすすめ」を聞くのではなく「信託報酬」を聞く。これが防衛策。
間違い⑤:銘柄選びに時間をかけすぎる
6,000本の中から「ベストな1本」を見つけようとして3ヶ月悩むより、「まあオルカンでいいか」と5分で決めて今日始めるほうが、3ヶ月分の複利を確保できる分だけ合理的。月3万円×年利5%の3ヶ月分は約9万円。「ベストな銘柄」を3ヶ月探して見つかる「追加リターン」は、年0.01〜0.02%程度の信託報酬差。30年で数千円。9万円 vs 数千円。「今日始める」ことのほうが圧倒的にリターンが大きい。

「eMAXIS Slim」を選ぶべき理由なぜこのシリーズが最強なのか
この記事で何度も「eMAXIS Slim」の名前が出てきましたが、なぜこのシリーズが投資信託選びの「正解」なのか、3つの理由を説明します。
①「業界最低水準」を目指す宣言
eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」と公式に宣言。実際、他社が値下げすると追随して引き下げてきた実績が複数回。つまり今後も「最安水準に近い」ことが期待できる。この宣言を持つシリーズは他にほとんどない。
②圧倒的な純資産総額
オルカンは約5兆円、S&P500は約6兆円。日本の投資信託の中で最大級。純資産が多い=繰上償還リスクがゼロに近い。さらに純資産が増えるほど運用効率が上がり、「受益者還元型信託報酬」で実質コストがさらに下がる仕組みもある。
③新NISAで最も選ばれている
SBI証券・楽天証券ともに、つみたてNISAの積立設定ランキングでeMAXIS Slimシリーズが常に上位を占めています。オルカンとS&P500で1位・2位を独占。「みんなが選んでいる」には合理的な理由があるコスト最安、純資産最大、運用会社が大手(三菱UFJアセットマネジメント)。初心者が安心して選べる全ての条件を満たしているのがeMAXIS Slimシリーズです。

よくある質問
まとめ
日本には約6,000本の投資信託がありますが、見るべき数字はたった3つ。信託報酬・純資産総額・ベンチマーク。この3つを5分で確認するだけで、30年で数百万円の差を生む判断ができます。
- 信託報酬は0.1%以下が理想。0.05%と1.5%の差は月3万円×30年で約580万円
- 純資産総額は100億円以上が安心。オルカンは約5兆円で繰上償還リスクほぼゼロ
- ベンチマークは「全世界株式(MSCI ACWI)」が初心者に最適
- 「直近リターン」「★の数」「人気ランキング」「基準価額」「分配金の多さ」は見なくてOK
- 6,000本→1本の絞り込みは5ステップで5分。答えはeMAXIS Slim オルカン
- eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準」を宣言。今後もコスト競争力を維持する見込み
手数料3.3%の投資信託を8年間売り続けた元銀行員が、今なら間違いなくこう言います。「信託報酬を見ろ。0.1%以下のインデックスファンドを選べ。それ以外はいらない」。具体的なおすすめ銘柄はおすすめ銘柄ランキング5選を、新NISAの始め方は新NISAの始め方ガイドをあわせてお読みください。今日1本選んで、積立を始めましょう。その5分の判断が、あなたの30年後の資産を数百万円変えます。


